VSCodeでJupyter Notebookに依存しないPython Native REPLを使ってみた
はじめに
こんにちは、アノテーションのなかたです。
今回は、VSCodeのPython向け機能であるNative REPLを使ってみました。
Native REPL とは?
簡単に言うと、Jupyter Notebook のようなUIで Python REPL を使用できる機能です。
Jupyter Notebook をインストールする必要なく使用でき、VSCode の Python向け機能として提供されています。
起動方法
コマンドパレット(Command + Shift + P
)からPython: Start Native REPL Python
を選択することで、REPLページを起動できます。
変数の確認が可能
上部のVariables
から REPL に格納されている変数の確認が可能です。
割り込み機能
上部の割り込み
を押下することで、実行しているコードをキャンセルできます。
任意のPythonコードを選択して実行も可能
コードを選択し、右クリック > Pythonの実行 > Python REPLで選択範囲/行を実行する
より実行できます。
Jupyter Notebook との違い : コード実行順序について
(翻訳)この REPL は、履歴実行順序とその内容が不変であるという点で、Python 自体に組み込まれている REPL の原則に準拠しています。
Jupyter Notebook では実行したコードブロックを選択し再実行が可能ですが、Native REPLは標準のREPL仕様に従っており、再実行ができません。
そのため、何度も値を変更して実行するようなユースケースでは、Jupyter Notebookを使用するのが良さそうです。
Native REPLのメリット
Jupyter Notebook と比較
- 動作が軽い
- Jupyter Notebookに依存しない
- セルの再実行などJupyter Notebookおなじみの機能に対応していない
Python REPL と比較
- 複数行にわたるコードのコピペで手間取らない
「REPLでコピペしてコードを実行したいが、一部分だけコードを修正したい部分がある」というケースで、標準のREPLだとシェルの上キーと操作が被ってしまい、カーソルを戻す際に手間取ることがあります。
Native REPLでは複数行のコード入力がサポートされているため、このようなケースで有効です。 - 変数の確認が可能
- シンタックスハイライトが効く
おわりに
Native REPLではPython REPLを手軽に使えて、最低限の機能が揃っています。
手軽に対話モードで実行したいなという際にマッチする機能なのではないでしょうか。
参考
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